札幌の繁華街、地下鉄すすきの駅から徒歩3分。
レストランBAR BRIOの2階にcheese&cafe caprino(カプリーノ)はあります。
本格ヨーロッパチーズの購入はもちろん、カフェスペースがあるためチーズを味わいながら食事やお茶、お酒を楽しむことができます。
今回は店員の笹川知世さんにお話を伺ってきました!
Q.以前も同じ場所に「チーズマーケット」というお店を出されていたと思いますが、店名も変わって何か変化はありますか?
以前の「チーズマーケット」という名前もみなさんに知られていたのですが、リニューアルにあたって一新しようとなりました。
チーズマーケット時代と住所は同じですが、1階から2階へ移動しカフェスペースを新設しました。
Q.カプリーノという店名の由来はなんですか?
店名は「山羊の子ども」という意味です。
山羊のチーズも取り扱っていますし、響きもいいかなとなって決まりました。
お店のロゴも山羊をモチーフにしています。
Q.本場ヨーロッパのチーズを取り扱っていると伺いましたが、具体的にはどちらの国ですか?
そうですね。フランス、イタリア、オランダが主ですね。
少しドイツのものやスペインのものがあります。
Q.フランス、イタリア、オランダの3ヶ国のチーズをメインで取り扱っているんですね。
チーズの種類自体がフランスとイタリアが多いんです。
やっぱりみなさんが知っているゴルゴンゾーラだったりカマンベールだったり、フランスのチーズが圧倒的に知名度もありますよね。
3週間に1回フランス便、オランダ便みたいに届くんです。
チーズマーケットの担当者が買い付けて、新鮮なうちに届きます。
ただイタリア便に関しては、新型コロナの関係で1年以上輸入が止まってしまっていているんです。
本来であればモッツァレラなどはとても美味しいので残念です。
Q.チーズを仕入れるときのこだわりは何かありますか?
チーズをホールで仕入れているところです。
そして売れ行きを見てカットしていきます。
やはり切りたてのチーズが一番美味しいので気をつけています。
Q.チーズをホールで仕入れられる理由はやはり味ですか?
保存するのであれば、やはりホールが一番なんです。
切って空気に触れてしまうと、やはりちょっと劣化が始まってしまいます。
新鮮なものをご提供するために、お客様に販売するタイミングでカットをすることを心がけています。
美味しいタイミングで買っていただきたいと思っています。
Q.チーズの種類が豊富なので、お客様も悩まれるのでは?
「チーズは好きだけれど、フランスやイタリアのナチュラルチーズは詳しくなんだよね」とおっしゃるお客様が実はとても多いんです。
だからどのチーズを買ったらいいか迷われるんです。
チーズマーケットの時代はほぼ販売だったので、常連のお客様が多く、自分の好みもわかって買っていく感じでした。
カフェ利用で初めてきた方は、カフェを通して一緒に見てもらったり、チーズを知っていただくことがとても重要かなと思っています。
チーズだけ買いに来るとなると敷居が高いと思うんです。
入ったら買わなきゃ行けない。
でもカフェならコーヒー1杯飲んで、ちょっと見て帰れる。
ちょっと店員と話して、チーズ1種類でも買って、興味を持っていただけたらと言う思いがあります。
Q.ちなみに人気のチーズはどれですか?
やっぱり山羊のチーズが人気ですね。
ゴート・ゴーダはオランダのハードチーズなんですが、山羊のチーズ中でも食べやすいんですよね。
山羊のチーズって獣っぽさがちょっと出てたり、癖があるので好みが分かれるイメージがみなさんにあると思います。
このゴート・ゴーダに関しては、風味はちょっと強いんですけれども、結構甘さとか旨味もあるので食べやすくなっています。
「山羊」というイメージで敬遠している方も食べてみると、意外と美味しいとおっしゃる方が多いです。
Q.とはいえ、いきなり山羊のチーズを購入するのは勇気がいるのでは?
当店では100gからの販売をしています。
100gを一回で買うと結構量が多くて、苦手な味だと「ちょっと…」となるんです。
カフェスペースがあるので、そういう時はチーズの盛り合わせを試食のような感じで食べられる方が多いです。
好きなチーズおひとつ500円から出せるので、食べてみたいもの頼んでみてもらうのもすごく良いかなと思っています。
また盛り合わせで食べて「あれが美味しかったんだけど、どれ?」と買って帰るお客様も結構いらっしゃいます。
Q.上手なカフェの使い方ですね。
そうですね。なかなか見た目だけで味の想像はできないので、カフェで味を見ていただけるのはとても良いと思っています。
また当店でチーズを買う方はちょっと変わったチーズを選ぶ傾向がありますね。
カマンベールとかを選ぶ方は少なくて、やっぱり山羊のチーズだったりチーズ屋さんでしか買えないチーズを買われる方が多いです。
なおかつ自分の好みに合ったチーズがあるとそれをリピートされるお客様が多いですね。
Q.ドライフルーツが入っているデザートチーズも人気だと伺いました。
はい。お店で仕込んでいて、クリームチーズとドライフルーツを混ぜて作っています。
女性の方はもちろん、意外と男性の方も好きな方は多くて、まとめ買いされる方もいらっしゃいます。
一個100gぐらいにカットしているんですが、500gまとめて買う方もいます。
お酒のおともにも良いですし、コーヒーにも合います。あとはお子様へのお土産ですね。
当店でチーズを買う方は1種類だけというより、2.3種類くらい色んな種類を買われるので、その中に甘い系の味も入れておこうみたいな感じで考えられているようです。
山羊のチーズとかちょっと攻めた感じで選んだ中に甘いものを入れてバランスを取って買っていかれる方が多いです。
Q.カフェメニューで「おひとりさまチーズフォンデュ」というものがあると拝見したのですが、おもしろいコンセプトですね。
そうですね。チーズフォンデュって人集めて、大人数で「食べにいくぞ」という印象があるかと思います。
そんな中で気軽に食べられるようにと思ってできたメニューです。
オープンした時がすでにコロナ禍だったこともあって、一人ひとり食べられる方がいいし、気軽に食べて欲しいですし、ランチとかで1人でチーズフォンデュをさっと食べられるのも良いなと考えました。
あと、「味変」ができるんですよね。
Q.なかなか面白い味を提供されていますよね。
ブルーチーズは王道なのでイメージしやすいと思いますが、メキシカンと和風は当店オリジナルです。
メキシカンは青唐辛子が入っていて、ピリ辛で人気ですね。
和風は最後に海苔も入れちゃうのでなかなか他店ではない味わいになっていると思います。
けっこう味が変わって面白いですね。
Q.ちなみにカフェメニューはどなたか開発されているんですか?
スタッフみんなでやっています。意見を出し合って、試作して、社長も交えて試食してメニューにします。
これからカフェメニューはさらに増やしていこうと考えています。
いろんなチーズを使ってご提供したいなという思いと、お酒に合わせるおつまみ系のメニューがまだ少ないのでこの辺りの開発を考えているところです。
Q.来店されるお客様には何か傾向がありますか?
意外と男性の1人利用の方がいらっしゃいます。
カフェスペースでコーヒーとチーズだったり、コーヒーとチーズケーキだったり。
女性だと他のカフェも回って当店も利用している方が多い印象ですが、男性はささっとコーヒーと一品召し上がって帰られる方もいらっしゃいます。
私たちも当初、カフェ利用は女性のお客様が多いだろうなと予測していたんですが、オープンしてみたら50代や60代の男性のお客様にも結構来ていただいています。
カフェが併設されて、今まで来店機会のなかったお客様が増えた気がしています。
カフェ利用されているお客様とお話しすることも結構あります。
1人でいらっしゃるお客様でもお話好きの方は多いですから、コミュニケーションを取れるのはとても嬉しいですね。
*人気メニューのグリル・ド・チーズサンドを試食させていただきました!
1つのチーズサンドになんと5種類のチーズが使われているそうです!
食べてみるとそれぞれのチーズが混ざり合った美味しさに。
サンドですがチーズがたっぷりなので、まるでチーズを丸かじりしている気分になりました。
すすきの駅からすぐの場所にあるため、お酒を飲んだ後のお土産を購入するにもちょうど良いかもしれません。またカフェメニューも大変美味しいのでお茶やお酒と一緒にチーズメニューを楽しむのも良いでしょう。