世界には1000種類以上のチーズがあることをご存知でしょうか。豊富な種類のチーズが並んでいると、どんなチーズを選べばいいのか迷ってしまいますよね。そこでこの記事では、チーズ好きの方におすすめのチーズを7種類ご紹介していきます。有名なチーズから少し珍しいチーズまで幅広くピックアップしました。世界のチーズをタイプ別に解説していきますので、チーズを選ぶ際はぜひ参考にしてくださいね。
目次
フルム・ダンベール
「フルム・ダンベール」というチーズは、フランス中南部の山岳地帯オーヴェルニュ地方で作られているチーズです。大変歴史のあるチーズで、古代ローマの頃から作られていたと言われています。青カビタイプのチーズで、「高貴な青カビ」と呼ばれ、青カビタイプ特有の刺激やコクはありますが、青カビタイプが苦手な人にも食べやすいマイルドな味わいです。
フルム・ダンベールはブルーチーズですから、他のチーズに比べ塩味が少し強め。そこで、ワインを合わせるなら甘口の白ワインがおすすめです。白ワインのフレッシュな果実味と甘味が、フルム・ダンベールの美味しさも引き立ててくれます。また蜂蜜で甘みをつけたり、ベリー系のジャムと一緒に合わせても美味しくいただけます。
*フルム・ダンベールを含む青カビタイプのチーズとは
青カビタイプのチーズはブルーチーズとも呼ばれるもので、チーズの内部に青カビを繁殖させて作られています。青カビによって独特の香りとクセがあり、塩味が効いていてシャープな味わいとなっています。
ブリア・サヴァラン
「ブリア・サヴァラン」はフランスが原産国のチーズで、フランスの美食家、ブリア・サヴァランが名前の由来となっています。プレーンタイプと白カビタイプがあります。脂肪分が75%と高いため、濃厚な脂肪分の甘みが感じられリッチな味わいです。
ブリア・サヴァランにはシャンパンやコーヒーを合わせると、より美味しくいただけます。また、スモークサーモンやローストチキンに添えてもいいですし、デザートとしてドライフルーツやオレンジなどの柑橘系の果物と合わせていただいても美味しいですよ。
*ブリア・サヴァランを含む白カビタイプのチーズとは
白カビタイプのチーズは表面に白カビを吹き付けて熟成させて作られるチーズで、濃厚な風味が特徴的です。白カビに含まれる酵素によってたんぱく質が分解されるので、内側はとろりと柔らかい食感となっています。
リコッタ
リコッタはイタリアが原産国のチーズです。リコッタは牛乳や羊乳、山羊乳のチーズ製造から出る「ホエイ」を原料に作られます。脂質が低いためさっぱりとした味わいでお豆腐のような食感です。
リコッタはクセが少ないチーズなので、様々な種類の食材との相性がいいです。サラダに加えたり、パンに塗ったりしていただきます。また、甘く味付けをするなら、フルーツやはちみつと合わせていただくと美味しいですよ。また、イタリアではデザートやおかし作りに使われることがあります。
*リコッタを含むフレッシュタイプとは
熟成させないチーズです。ヨーグルトのようなペースト状やお豆腐のような形状が多く、水分が多いのが特徴です。ミルク本来の味わいにほのかな酸味が感じられます。
セル・シュール・シェール
セル・シュール・シェールは、数多くあるシェーブルタイプのチーズの中でも傑作と呼ばれるほど、味のバランスが素晴らしいチーズです。内側は輝くような白さでキメが細かく、熟成期間が短いものは繊細な味わいで酸味が爽やかです。
ワインは辛口の白ワインがよく合います。そして熟成が進むと独特の風味が引き出され、軽めの赤ワインとの相性が良いです。サラダに添える定番の食べ方のほか、レモンカードとの相性は抜群です。
*セル・シュール・シェールを含むシェーブルタイプのチーズとは
シェーブルタイプのチーズは山羊のミルクから作られるチーズで、熟成の度合いにより味わいが変化するのが最大の特徴です。山羊のチーズはクセが強いと敬遠される方もいますが、本来はクセがなくフランスでは赤ちゃんの離乳食に山羊のミルクが飲まれているほどです。熟成中にムレてしまうと、独特のクセが強い香りと味わいになります。熟成させないフレッシュタイプ、青カビを生やしたタイプ、セミハードのタイプなど幅広いタイプがあります。
ポン・レヴェック
ポン・レヴェックというチーズはフランス北部でも歴史が古いウォッシュタイプのチーズです。ポン・レヴェックはウォッシュタイプのチーズを食べたことがない方でも食べやすいタイプです。
ポン・レヴェックはフルーティーな赤ワインとの相性がよく、酸味のあるライ麦パンやドライフルーツやナッツが入っっているパンにもぴったりです。同郷の名産であるリンゴとの相性も抜群です。
*ポン・レヴェックを含むウォッシュタイプのチーズとは
ウォッシュタイプのチーズは表面を地酒や塩水で洗いながら熟成させて作られるチーズで、リネンス菌の繁殖によって旨味が引き出されます。表面は独特の風味や木の実のような香ばしい風味がありますが、内側はミルクのコクが感じられる味わいです。
チェダー・チーズ
「チェダーチーズ」は、日本でもスーパーで手に入れることができる、有名なチーズの一種です。チェダーチーズクセが少ないものが多いため、日本人からも親しまれています。また、サンドイッチやハンバーガーとの相性がいいのも特徴の一つです。熟成期間が短いほどマイルドな味わいになり、熟成が進むとコクを含んだ味わいに仕上がります。
*チェダーチーズを含むセミハードタイプのチーズとは
チーズを作る過程で水分を少なくした比較的硬いチーズです。ナチュラルチーズの中でも保存が効くため日本にも数多く輸入されています。熟成期間は短いもので3〜6ヶ月、長いものだと1年程度になります。クセがなく食べやすいのが特徴です。
パルミジャーノ・レッジャーノ
「パルミジャーノ・レジャーノ」は「イタリアチーズの王様」と呼ばれるほど人気があるチーズです。イタリアが原産国となるチーズで、最低1年間かけて熟成させて作られています。表皮は褐色で硬いため、パルミジャーノ・レッジャーノ専用のナイフが使われます。時にジャリジャリとしたアミノ酸の結晶となり、凝縮した旨味が感じられます。
*パルミジャーノ・レジャーノを含むハードタイプのチーズとは
ハードタイプのチーズは、セミハードタイプのものよりも水分量は少なく熟成期間が長い硬いチーズです。長いものだと熟成に3年間もかかります。熟成により旨味成分が作られ、濃厚な風味となります。
世界のチーズを堪能しよう
数多くあるチーズの中から、7種類のチーズをご紹介していきました。いくつのチーズをご存知だったでしょうか?スーパーで見かけたことがあるものから、初めて名前を知ったものまであったかと思います。この記事でご紹介したチーズの中に気になった種類や食べたことのないチーズがありましたら、ぜひ味わってみてくださいね。