北海道十勝発の会員限定チーズブランド「age」品質への強いこだわりとお客様への想い

チーズを楽しむ

北海道十勝発の会員限定チーズブランド「age」
TOYO Cheese Factory取締役の長原ちさとさんに、ageチーズのこだわりを伺いました。

ageのコンセプト。

――ageのチーズはどのようなコンセプトで開発されたのでしょうか?

「age」が意味する“時間”には3つの想いが込められています。まず1つ目は、チーズをお客様にお届けするためにかけた“時間”です。ageチーズのプロジェクトは構想から準備、開発に10年にも及ぶ時間がかかりました。2つ目は、チーズを一つひとつ丁寧に熟成する“時間”。また3つ目は、ageチーズを手にとってくださったすべてのお客様に幸せな“時間”が訪れますように、という想いを込めています。

――ageの円形のシンボルマークも特徴的に感じました。マークにも何か意味が込められているのでしょうか?

このシンボルマークはギリシャ神話に登場する「永遠」を象徴するウロボロスという蛇に由来しています。また、ブロックが12分割になっていて、時計を象徴しています。さらにこのマークを構成する100本の線には、100年企業を目指すという意思をデザインに落とし込みました。こだわりのチーズを提供し続け、お客様に長く愛していただけるブランドに育つようにという想いを込めてシンボルマークを制作しました。

ageのシンボルマーク

提供するチーズの品質へのこだわり。

――WEBサイトを拝見したところ、原料乳に対してのこだわりが記載されていました。具体的に教えてください。

ageチーズ最大の特徴が、原料乳への強いこだわりだと思っています。大手のチーズメーカーさんは、毎日安定して大量のチーズを提供する必要があるため、10トンローリーのような大型ミルクローリーで、たくさんの酪農家さんを周り、効率よく集乳しています。その結果、チーズの原料となるミルクは各地の酪農家さんのミルクが混ざった合乳となります。それに対して、当社では3トンのミルクローリーを所有しており、衛生・品質管理において信頼のおける契約酪農家さんの1軒だけの生乳を原料にチーズを製造しています。このこだわり抜いた生乳の風味が、チーズが少し苦手な方からチーズ通の方まで楽しめる、上品な味わいの決め手だと思っています。

――素材の風味を保つための製造時の工夫について教えてください。

衛生管理は徹底しており、とても気を遣っています。TOYO Cheese Factoryでは、2021年に食品安全の国際規格であるFSSC22000の認証を取得しました。大手企業であれば衛生管理専門のスタッフが雇用されているくらいに取得がとても難しい国際規格なのですが、大手乳業メーカー出身で当社専務の七海がリーダーとなり通常では想定できないたった6か月で取得することができました。この規格に対応する高度なレベルの衛生管理があってこそ、ageのクリアな味わいに繋がっていると思います。

――WEBサイトに1個ずつ丁寧にと記述がありましたが、チーズの製造はすべて手作業なのでしょうか?

すべての工程を手作業で行うということではなく、ひとつひとつ必要に応じた管理や熟成を適切に施していくという意味です。例えば、製造過程では機械で作業した方が加熱・攪拌など均一にできますし、人の手を加えない方が衛生管理も容易にすることができます。一方でチーズの熟成は1つ1つ状態を見極める必要があるため、塩水で表面を磨く作業などは手作業で行っています。大手メーカーと工房の良いとこ取りをした中間的な位置づけの工場だからこそ、ageのチーズは誕生しました。

 

会員限定での販売。

――なぜ、ageチーズは会員限定での販売なのでしょうか?

北海道十勝は、日本の中でチーズ工房が1番多い、いわばチーズの激戦区なんです。そのため、どの工房さんもこだわり抜いたチーズを作っていらっしゃって、美味しいのは当たり前。そんな中でどのようすれば自分たちのチーズをお客様に選んでいただけるのかを考え続けました。美味しさに加えてプラスα感動してもらえる仕掛けができないかと思い、単一生乳による質を重視したチーズを造りに徹底的にこだわりました。2020年3月に創業しコロナ流行と同時期でしたので、 物産展やレストランの卸しもない厳しい状況の中で店頭販売をすると直ぐにフードロスに直結してしまうと考えました。私共のコンセプトである【贈っても贈られても嬉しいチーズ】をご理解頂き応援して下さるお客様に届けたい!という気持ちから、販売方法を【会員制】とさせていただきました。2021年の3月末に新聞広告を掲載し100名限定で会員様を募集したところ、購入できる権利としての会員権が本当に嬉しいことに2日間で完売しまして、このときはとても驚きました。

――2日間での完売はすごいですね。感動していただくための仕掛けは他にどのようなものがありますでしょうか?

例えば、ラクレットチーズですと、保存に困らないように1回食べきりサイズにして、使いやすさも追及しラクレットオーブンのミニパンにぴったりなサイズにしました。チーズの美味しさはもちろん、ハードチーズも食べやすいスティック型の個包装にし「食べやすさ」を追求したり、会員しか買えないという「特別感」を感じて頂けるよう、今までにない特別な価値を感じて頂ける様な工夫を全員で考えました。今後も会員で良かったと思っていただけるようなイベントや企画、特典なども考えていきたいです。

――食べ方や保存方法に至るまで、本当にお客様のことを考え抜いた商品なんですね。

じつは中身の見えない個包装は、ナチュラルチーズ業界ではタブーとされていました。ナチュラルチーズには個体差があるため、知識のあるお客様は、チーズの外観を見て状態を判断しています。そのような中で私たちは、安定した品質に自信がありましたので、あえて食べやすさと高級感を両立させる、中の見えない個包装という形をとりました。さらにナチュラルチーズを個包装すると風味が劣化するという悪いイメージがありますが、包装資材を製造する東陽製袋という会社が母体である利点を活かし、さまざまな包装の知識や経験を駆使して、風味劣化の問題を解消しています。その意味でもスティック型のチーズはageでしか製造することができないものになっていると思います。

ageチーズの個包装画像

ageのスティック型チーズの包装(左)とラクレットチーズの包装(右)

ageを体験されるすべての方へ。

――ageチーズを食べてみたいと思っている方へメッセージをお願いいたします。

本当に気軽に食べてほしいと思っています。ageスティックチーズを1日1本食べてもらえれば、その日に必要な栄養素を摂取できるくらいチーズは完全栄養食品といわれています。生活の一部として、ageチーズ楽しんでもらえるといいなと思っています。ワインラバーの方からは「カットする手間がかからないのでワイン片手に気軽に食べられて、しかもナチュラルチーズ本来の旨味が感じられて美味しい!」と感想をいただきました。日本人の味覚に馴染むナチュラルチーズですので、健康維持の為にも幅広い層の皆様に食べていただきたいです。

TOYO Cheese Factoryの長原ちさとさんが手がける北海道十勝発のチーズブランド「age」
商品は公式オンラインストアで購入することが可能です。
age公式オンラインストアhttps://age-2020.com/
age公式twitterhttps://twitter.com/age_cheese
age公式instagramhttps://www.instagram.com/age.cheese/

  • 『チーズ世界大会3位入賞 長原ちさとさんのチーズにかける思い』はこちら

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