パスタやサラダ、リゾットなどに使われ、削ってふりかけるだけで料理をワンランク上の味に仕上げる「パルミジャーノ・レッジャーノ」。イタリアチーズの王様と称され、世界的にも有名な人気のあるチーズです。パルミジャーノ・レッジャーノは、チーズの王様といわれるだけあって、価格はお高め…
今回は、手軽に購入しやすい、イミテーションとしてつくられたパルメザンチーズを使った簡単スイーツレシピをご紹介します。チーズ好きな方はもちろん、つい、ホットケーキミックスを余らせてしまうといった方にもおすすめのレシピです。
目次
1.パルミジャーノ・レッジャーノを知る
2.パルミジャーノ・レッジャーノとパルメザンチーズの違い
3.パルメザンチーズ×ホットケーキミックス
4.レシピ『ジャムで簡単に♪ブルーベリーチーズマフィン』
4-1.おいしく作るためのポイント
5.レシピ『和風なおつまみチーズスコーン』
5-1おいしく作るためのポイント
6.最後に
パルミジャーノ・レッジャーノを知る
まずは、パルミジャーノ・レッジャーノはどんなチーズなのかみていきましょう。
パルミジャーノ・レッジャーノは、2~3年以上の長期にわたって熟成させて作られるため、水分が減り、表面はまるで石のようなかたさに。チーズの中で最も硬い「ハードタイプ」といわれるチーズに分類されます。そのかたさは、ナイフとカナヅチを使用して、岩を叩くようにして砕かないといけないほど。パルミジャーノ・レッジャーノ用のナイフも売られています。長期間熟成させるので、ミルクのたんぱく質が旨み成分のアミノ酸にまで分解され、濃縮された旨みと芳醇な味わいを生み出します。チーズの中のジャリジャリとした舌触りの正体は、そのアミノ酸の結晶です。
パルミジャーノ・レッジャーノというと、削られたチーズを連想する人も多いのではないでしょうか。実は、本来の姿はまるまる1個であれば、30kgほどある大きな太鼓型なんです。イタリアのチーズ売り場では、まさに王様と呼ばれるにふさわしい存在感を放っています。削ってパスタなどにふりかけるだけではなく、スライスしておつまみにしたり、シチューなどの隠し味に使ったりもします。
パルミジャーノ・レッジャーノとパルメザンチーズの違い
私たちがよく使用する粉チーズ代表は、パルメザンチーズですよね。パルミジャーノ・レッジャーノを粉状にしたものがパルメザンチーズだと勘違いされがちなのですが、実は、別物なんです!パルミジャーノ・レッジャーノ協会の厳重な審査をクリアしたチーズだけが、パルミジャーノ・レッジャーノと呼ぶことを許され、その証にチーズの表面に焼印をつけて等級分けされます。パルメザンチーズは、そのパルミジャーノ・レッジャーノに似せたチーズで、アメリカや日本などで作られています。産地も製造法も違いますが、シンプルな味わいでクセがなく、日本でも親しまれていますね。
パルメザンチーズ×ホットケーキミックス
さて、世界的に人気のパルミジャーノ・レッジャーノの魅力をご紹介しましたが、完成するまでに数年かかり、製造にも大変手間がかかるために、非常に高価というデメリットが…
ここでは、手軽に購入しにくいパルミジャーノ・レッジャーノを、どこのスーパでも販売されている安価なパルメザンチーズに代用し、お菓子作りが初心者の方でも失敗知らずなホットケーキミックスを使った簡単スイーツレシピをご紹介します。
パルメザンチーズの大きな特徴は、カルシウムを多く含むとされているチーズの中でも、ダントツのカルシウム含有量。ホットケーキミックスを使った簡単レシピなのに、たっぷりのパルメザンチーズを使うので、成長期のお子さんから健康を意識したい大人にもおすすめしたいカルシウムが入ったスイーツができます。また、粉状のチーズは生地とよく混ざり合い、どこを食べてもチーズの味と香りを楽しめます。ホットケーキミックスの優しい甘みとチーズの中でも塩分の多いパルメザンチーズとの組み合わせは、甘じょっぱいハーモニーを作りだし、とまらないおいしさです。ホットケーキミックスを活用することで、ホットケーキ以外のスイーツにも簡単にアレンジができるのでおすすめです。
レシピ『ジャムで簡単に♪ブルーベリーチーズマフィン』
ふっくらとした丸みが可愛らしい見た目ですが、食べるとパルメザンチーズのパンチが効いた甘じょっぱいマフィンです。生地はふわふわで、中に入ったブルーベリージャムがしっとり感も出してくれるので、パサつきがなく食べやすい仕上がりになっています。チーズの香りが漂う焼きたては絶品!ワンボウルで簡単に作れるので、朝食にもぴったりな1品です。
材料
・ホットケーキミックス…200g
・卵…1個
・バター…40g
・牛乳…130ml
・パルメザンチーズ…大さじ3
・ブルーベリージャム…大さじ3
作り方
~下準備~
・バターは、耐熱容器に入れて電子レンジで20~30秒加熱して溶かしておきます。
・オーブンは180℃に余熱しておきます。
・マフィン型にグラシン紙を敷いておきます。シリコンなどのマフィンカップでもOK。
【1】ボウルに、卵、溶かしたバター、牛乳を加えてよく混ぜておきます。
【2】1にホットケーキミックスとパルメザンチーズを加えて混ぜ合わせます。
注意:チーズは最後にトッピングするので、少量残しておいてください。
【3】生地をマフィン型の5分目のところまでスプーンで入れ、その上にブルーベリージャムをのせます。
【4】残りの生地でフタをするようにのせ、粉チーズをふりかけます。
【5】180℃のオーブンで18~20分程度焼きます。竹串を刺して、ドロッとした生地がついてこなければ完成です。
おいしく作るためのポイント
・卵と牛乳は常温に戻して置いてください。冷たいまま使用すると、生地の食感や焼き上がりに影響します。
・焼き上がった後は、すぐに型から外してください。水分が蒸発して、パサパサとした食感になってしまいます。
・すぐに食べない場合は、粗熱がとれたら1個ずつラップをして乾燥するのを防ぎましょう。
レシピ『和風なおつまみチーズスコーン』
オーブンを開けた瞬間の、パルメザンチーズとみその香ばしい香りが食欲をそそります。サクッとした食感のあとに、チーズの旨みと香りが口中に広がり、チーズとの相性がいいみそが効いたちょっと濃いめの味付けは、お酒がすすむおいしさです。
材料
・ホットケーキミックス…200g
・バター…40g
・牛乳…40g
・パルメザンチーズ…大さじ4
・みそ…大さじ2
・刻みねぎ…ひとつかみ
作り方
~下準備~
・バターは耐熱容器に入れて、20~30秒加熱して溶かしておきます。
・オーブンは180℃に予熱しておきます。
・牛乳とみそは混ぜ合わせておきます。
【1】ボウルにホットケーキミックス、パルメザンチーズ、刻みねぎ、溶かしバターを加えて、ヘラで混ぜます。
【2】ポロポロとした状態になったら、牛乳とみそを混ぜ合わせたものを加えて、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
【3】最後は手でひとまとめにし、お好みのサイズに切り分けます。
【4】鉄板にオーブンシートを敷き、3を間隔をあけて並べます。170℃のオーブンで、20~25分焼き、ケーキクーラーで粗熱をとったら完成です。
おいしく作るためのポイント
・生地はこね過ぎると、サクサク感が減少してしまうので、少し粉っぽさが残るくらいを意識しましょう。
・サクサク感を重視したい方は、生地を薄めにして、小さめにカットしてください。また、生地を厚めにして8等分くらいにすると、しっとりとした仕上がりになるので、お好みの切り方をしてみてください。
・ベースはそのままで、具材に焼き豚や桜えびなどを加えるアレンジも可能。
・翌日は、電子レンジで30秒ほど温め、トースターで3~5分ほど加熱すれば、焼きたてに近いおいしさに戻ります。
最後に
粉状で食べるパルメザンチーズは、食材との絡まりがよく、調味料としても活躍する優秀なチーズ。パルミジャーノ・レッジャーノには風味や味は劣りますが、手軽に購入でき、食事をおいしく引き立ててくれます。そんなパルメザンチーズとホットケーキミックスで簡単に作れるチーズスイーツを、ティータイムや朝食、お酒のお供に登場させてご家族やご友人を喜ばせましょう!